会社から与えられる三連続休暇を使い、今年も四国へ旅立った。
昨年は香川県と愛媛県に行ったので、今年は高知と愛媛。狙いは四国カルストと愛媛のみかん。
結果から言うと、雨がめちゃ降った。
出発2日ほど前に急発生した「台風12号」の進路がえげつないほどの右フックを決め日本列島直撃、流石の四国もこの旋回にはノックアウト。ぼくらの四国は暗黒の雲に包まれた。(ぶちギレ金剛!!)
それだけじゃなく、台風のおかげで濃霧発生。直前にあった記録的豪雨の影響でカルストから愛媛へ下る道は土砂崩れで封鎖。通れる道もカーブに巨大な岩が落ちていたりでかなり危険だった。
ここを見るだけでも西日本の豪雨は本当に辛いものだったことがよくわかった。本当に身の危険を感じたので、写真撮る余裕はなかった。
と、色々重なってしまい少し辛い旅ではあったものの、カルストへ旅だったのは正解だった。
カルストに到着した瞬間めっちゃ晴れたし、東京では見れないほどの広い空を見れた。台風のおかげか今までにないほどのスピードで動く雲は面白かったし、夜は宿の方がハイテク望遠鏡で色々な惑星を見せてくれた。視界を遮るものはなく山の景色を思う存分堪能できた。
雲がいい具合にあってめちゃ綺麗だった、赤い横線は地球の影らしい。ハワイとかで見れるやつ。
(四国カルスト:天狗荘より)
本題に戻るが、今回の旅行でゲーマーは旅に出るべきだと感じた。それも自然のある場所へは特に。
というのもカルストに宿泊した際、雲に隠れる月の光、月明かりが消えてから暗闇と化す山々。どれもこれもゲームで見たような光景で、いやむしろゲームかと思える景色で、クリエイターの方々が作り出そうとしていた世界が100%の形で目の前に現れたから。。。
翌日は濃霧の影響で下山がかなり大変だったけれど、それもまたホラーゲームに出てくる霧のようで、その生ぬるさを肌で感じることができた。VRが発展してもこの生ぬるさは経験できないんだろうな…なんて考えると鳥肌がたった。
ちなみに、濃霧で喜ぶ僕を見て彼女はガチで引いてた。
とまあ、旅レビュー的なところもあったのだけれどゲーマーは本当に旅に出た方がいい。
古い建物、日本建築、洋風建築、絵画、彫刻、この世に存在している、ありとあらゆる物や自然現象は全てクリエイターがゲームの中に投影しようとしている姿であり、ゲーマーとしてグラフィックやゲーム内の雰囲気を語るのであれば「本物」を知るべきだと思った。
暗闇に浮かぶ月や、光がない視界ゼロの山道を見てLIMBOの世界をより楽しめるようになった気がするし、濃霧を体験してホラーゲームのみ方が変わったかもしれない。綺麗な夕日はスパルタンが見た夕日でもあるし、ララクラフトが見た夕日かも。
そう考えると、ゲームはリアルであって、リアルはゲームなのかもしれない。。
そんな事を思った、台風12号と共に移動した4日間だった。